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【感想】攻殻機動隊 SAC_2045(第1クール 8話まで)

8話までみた感想。
前作までの攻殻機動隊シリーズは、押井監督作品のINNOCENCEを除いて視聴済み。
(INNOCENCEは5回ぐらい見たけど毎回途中で寝てしまうので無理だった)


脚本    ★★★☆☆
演出    ★★★☆☆
作画    ★★☆☆☆
美術    ★★☆☆☆
音楽    ★★★☆☆

総評 ★★★☆☆


■総評

悪い所ばかり書いちゃってすみませんが、

なんじゃこりゃ?というのが一瞥した時の印象。
冒頭数分観ただけで判る何とも中途半端なCGと、台詞選びの寒々しさ。まあ、せっかくだし・・見るけど。第2クールはマシっぽいのでそこまでは見たいですね。


■脚本
サステナブル・ウォー(持続可能戦争)」という切り口はまあまあ上手いなとは思った。明らかに衰退途上(した後?)にある日本国というのも。ただ、それすら昨今は擦られてますから新味には欠ける。その点は救いがあればいいなぁ・・・。
ただ、登場人物の人物名や国名、組織名が他の作品から取ってきたのは理由は不明だがセンスに欠けると思った。
「ジョン・スミス」て(笑)
安易に引用すれば他作品の色がついてしまうなど一般人の考えでもわかるのに、
なぜ?という感想しか残らなかった。制作会社がNetflixと包括協定してるから??
必然性が分からないし描かれていない以上、センスがないと自動的に判断されてしまう。挙句の果てには「パシフィック・リム」など出てくるし・・もう失笑しかない。
これ本当に海外配信したんですかね?こういうノイズで名作が棄損されるの、本当にもったいない。
あ、あとピンク髪もノイズなんでやめてください。

ただ、8話で9課が再発足してからは面白さの方が強くなってきています。


■演出/作画
ハンドメイドの作画ではないので、カメラワークや演出に制約がないのが良いなと思った。
(昨今ほとんどの作品はCGと上手く混ぜているのでそれもあんまり明確はアドバンテージとは言えないが)
ただ、本作はCGがどう見ても安っぽく見えてしまうのが痛すぎる。
特に背景美術面が気になってしまい、まるで安いジオラマiPhoneで撮影しているようだなと思った。
攻殻機動隊」であるがゆえに期待値が高く、相当な作り込みを期待されている部分もあったと思うし、それに応えようとしているのも画面から感じ取れる。
なので作り込みと言うよりかは、この「デザイン」で行こうとしたことに問題があるように見える。
昨今CG作画の作品などごまんとあるし、シ○ニアなどを手掛けていた某社のノッペリCGよりはかなり良い出来だと思う。
何話か見進めていけばある程度気にならなくはなるけど、なんとも中途半端だなぁ・・・という印象。

なお今作はCGで行こう、となったのは前作(STAND ALONE COMPLEX/同2nd GIG)スタッフの再招集が困難であるからだそうだ。
それもそうだ。前作はほぼ20年ほど前の作品だし、当時のキーアニメーターは既に高齢化しているだろうし。
しかし、別に当時のアニメーターでなくてもいいのではないか?とこのCGの出来をみると思うのも無理はなかった。
CGの品質を監督していた人間が仮にアニメーターならCGの良しあしを判断できる審美眼が無いと思われるので無理もないとは思うが、
どうしてこうなった?という感じ。
作品ごとに社外の人を招集しているMAPPAが制作するここ数年のハンドメイド作画の作品が傑作揃いであることを考えると、
(「鬼滅」「Fate」のufotableと同様にMAPPAが掴んだ原作が良作揃いであることも大いにあるが)
残念だなぁ、というお気持ち表明。


■音楽
BGは良くも悪くも、印象に残らない。でも音響は素晴らしいと思う。
STAND ALONE COMPLEX前作シリーズで担当していた菅野よう子でもなく、ARISEのコーネリアスでもない。
後者の採用は例の騒動の影響もあるので難しかっただろうが、氏の音楽は好きだったので残念。(騒動について擁護はしませんが)

→続けて見て行きます。